イギリスで育休を取得した(2回目)

どうも。ついにイギリスもついにEUを離脱しましたね。とりあえず現状は何も影響感じてないです。 先日、第2子が誕生して、先週1月30日まで育休を取得してたのでその時の感想とか知見とかをメモしとく。

2018年3月に第1子の息子がイギリスで誕生して現在1歳10ヶ月ですくすく育ってる。前回は両親の助けなしで産後直後は何とかしのいだけど、今回は子供も2人いる状態なのでさすがに大変ということで義母が出産後に手伝いに来てくれている。とはいえ予定日よりも8日早い出産+元々予定日後の到着予定だったので最初の10日間は完全に夫婦2人のみでの育児だった。

まず第1子の時との大きな違いは当たり前だけど同時に2人の子供・赤ちゃんを面倒見る必要があるということ。つまり、一応大人の妻は家にいるものの新生児の母乳をあげたりすること以外はほとんど期待できないので、実質大人1人で2歳弱の子と大人1人+α必要に応じて新生児のオムツ替えをしたりボトルのミルクをあげたり沐浴をさせてあげたりということだと思う。2歳差以内の年子での育児というのもまた少し大変で、第1子はまだ言葉も喋らず(大人の喋ることは理解はするしボディランゲージで意思疎通が軽く出来る)、イヤイヤ期(何でも自分でやりたがったり拒否したり)の最中だったり、何と言っても大人の目を離して放置しておくのがほぼ無理という制約が大きい。(とはいえこれ自体は子が1人の時でも同じだったけど。)

そんな中でこんな感じで過ごした。以下今回の育休中の方針と簡単な日記みたいなやつ。

  • 妻は産後1ヶ月は家事放棄する
  • 自分は息子をメインで担当、妻は新生児担当メイン
  • 息子の保育園は火・木の週2日で、家にいる日は午前中に可能な限りお出かけする
  • 息子が赤ちゃん返りをしても怒らない、息子を第一に気にかける
  • ご飯はとりあえず何かしら食べて生きてればOK

1日目(木曜日)

深夜午前2時ぐらいから妻の陣痛が始まり、3時半ごろにおにぎりとか息子のおやつとかを準備してから寝ている息子も無理やり病院に連れて行き、分娩室で一緒に待機。彼は深夜なのに誰よりも元気だったけどそこそこ良い子に大人しくててくれたので無事息子も自分も立ち合いまで出来、早朝に誕生した。8時半になったら息子を保育園に送り出して一日妻に付き添い。その間初のオムツ替えとかをしたり。夕方保育園へ息子も迎えに行ってまた病院に戻り息子の晩ごはんもその場で適当に済まして7時ごろに2人だけで家に帰宅。さすがに徹夜で疲弊したので息子のお風呂はskipして寝かしつけて自分も即寝る。

写真は出産後に息子を保育園へ送ったあとの朝焼け(朝8時半ごろ)。左側の建物が病院。

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2日目(金曜日)

朝はゆっくり8時半ごろ起きて10時ぐらいに病院に息子と2人で行く。諸々の検査とか済ませて退院予定だけど何時になるか分からないので適当にだらだら過ごす。午前中に退院手続きは1時間半で終わると言われたけど結局夕方まで終わらなかったため待合室の子供用のおもちゃなどで息子を遊ばせたりして頑張って時間を潰し、夜にタクシーでみんなで帰宅。

3日目(土曜日)

ついに4人で家で朝を迎えた。イギリスは無料医療の代償として病院には余裕がないため出産直後でも1泊したら大体追い出される。その代わり最初の1週間前後は助産師とか保健師とかが定期的に家に訪問してくれる。我が家では午前中は息子を可能な限り外に連れ出すようにしているので、この日は助産師が家で体重を測ったのを見届けて、土曜日恒例の近所の公園を散歩してその後図書館でBaby Bouncing(歌を歌ったり絵本読んでくれたりする)に参加して帰宅。お昼はご飯が余っていたのでチャーハンを作っていたっぽい。午後はほぼ息子は昼寝してくれるためその間にたまった洗濯をしたりまだ準備が出来てなかったミルク準備用マシンの洗浄とかしてみたり。

4日目(日曜日)

この日も息子のお出かけは、イギリスにしては外の天気がしばらくぶりに良かったので最寄りの公園の遊具で遊んだり手を繋いで一緒に散歩する練習したり。数ヶ月前と比べてだいぶ一緒に歩いてられる時間が長くなったし手を引いたらついてきてくれるようにはなったけど、犬を見かけたら向かって行きたくなってしまったり、突然の抱っこ要求は普通にある。(重いので抱っこは出来る限りしたくない。)この日は手抜くためにUber Eatsとかでお昼済ませた気がする。晩ごはんは魚介類好きの妻のリクエストでシャケのフィレを買ってきてソテーした。(こちらはまともな魚介類が入手しづらくて辛い)

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5日目(月曜日)

この日は早めに娘の日本の戸籍とパスポートを取得するため、息子と2人で朝一の9時前にこちらの役所へ出生届を出しに行った。(出産当日に電話でアポをとった)前回息子の登録のために行った時は英語が壊滅的だったのでちょっと強面のおっさんにため息つかれながら何とか登録したけど、今回は優しいお姉さんと穏やかな雰囲気のなか無事スムーズに登録完了した。その後はこの日は近所の教会で開かれているPlay group(小さい子を遊ばせる場所とちょっとした子供向けおやつ・お茶コーヒーを無償〜2ポンド程度で教会内で提供してくれるやつ)に息子を連れて行った。ローカルママ達とか同僚の奥さんなどと軽く話したりしながら息子が遊んでいるところを見たり、写真撮ってみてねにアップロードしたり。基本イギリス人は共働き多いっぽいので移民組の専業主婦が多い。帰りに同僚の奥さんに差し入れをもらってお昼ご飯にまわしてすごい助かりました!!!ありがとうございました。

帰りにミルク準備マシンの洗浄用にsteriliser solution(ミルトンみたいなやつ)を探し回って薬局に行ったけど結局売ってなくていつも行くスーパーに行ったら普通にあった。晩ごはんはポークステーキの肉で生姜焼き+何かしらスープとかで済ませた記憶。

6日目(火曜日)

ようやく保育園に息子を預けられる!!!!!!!!!!!!!と思いながら息子を預けてようやく一息つけるなど。保育園の送りの帰りにスーパーで買出ししてお昼は焼きそばを作った。日本の業務用の粉末の焼きそばの粉があるため、こちらのスーパーで売ってるegg noodleと組み合わせる(ちょっと太麺)と何と本当に焼きそばになるため、めっちゃ手軽なのに美味しくて日本の味を思い出せるため海外在住の日本人には真似して欲しいと思う。

晩ごはんはレディーミール(オーブンで焼くだけ系)とあまりものの具材で塩ゴマキャベツ+トマトと味噌汁みたいなのを作って食べた記憶。

7日目(水曜日)

また別の教会のPlaygroupでちょっとリッチなところに行った。ここのPlaygroupはいかにもお金がありそうな感じで古い教会の建物をモダンなガラス張りのエリアで拡張している。スペースも広いしおもちゃも多いし出てくるおやつもちょっといい感じ。参加人数も多くて参加者は移民・現地人含めて白人が多い。それぞれスペイン語ポルトガル語、フランス語、ドイツ語ごとにグループが出来ている雰囲気もあった。アジア人・男・初参加という明らかに異端者だったけどそんなに居心地が悪いわけではなかった妻と息子のことを知っているお母さんに認識されて声かけられて軽く挨拶したり近況報告したり。

帰りにちょっとしたお使いを済ませて、スーパーでインドカレーの弁当を買ってお昼をすます。スーパーの出来合いのご飯の中ではインドカレーはトップレベルに美味い気がする。午後は引き続き日々洗濯しつつご飯もクックパッドという便利サービスを使いながら麻婆豆腐などを作ったと思う。豆腐はアジアスーパーで中国製のやつが買える。

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8日目(木曜日)

待望の保育園の日。自分の朝ごはんも食わずに保育園へ一目散で送って行き、ゆったり帰りつつ買出しを済ませる。お昼は昨日の晩ご飯の残りで麻婆麺みたいなのを作った記憶。来週には義母がやってくるため準備として2つあるシャワーとかトイレの掃除を大々的に行う。他にも掃除機をかける頻度を上げるために安いコードレス掃除機を買ったのが届いた。今まで家の掃除の際に部屋備え付けだった古い旧式の掃除機とクイックルワイパー的なやつで頑張ってきたけどかなり掃除が楽になって良い。部屋の掃除をして満足。

息子のご飯も雑なやつが続いちゃったので野菜が一杯採れるように子供がパクパク食べると謳われていたラタトゥイユを大量に作ってみたが、イヤイヤ期の息子はほとんど食べてくれなくて悲しんだ。

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9日目(金曜日)

平日最後にまた別のPlaygroupで無料なのだけどおやつも出てくるしおもちゃもそこそこあって活気のある良い感じの場所。Playgroup、教会での開催なので少なからずは宗教色はあるのだけどここは特に後半にキリスト教にまつわるお話を聞く時間があった。他のPlaygroupでも会ったお母さんとちょっとだけ話したけどこの日は体調がよくなくて午後からぐったりしていたので風邪薬を飲んで昼寝した。ご飯もレディーミールで手抜きして生き残ることを優先。

10日目(土曜日)

本調子ではなかった+外が雨降っていたので家で絵本読んだりして無理やりだらだら過ごした記憶。息子がお昼寝中に買出しだけ行ってきて適当にやり過ごす。レディーミール+Jacket Potate(イギリス風のじゃがバター。何かしら好きな具材を乗っけて食べる。)をオーブンで作ったような気がする。

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11日目(日曜日)

雨降ってたけど、前日はお出かけ出来なかったので頑張って最寄りの博物館(徒歩2、3分)に行って子供スペースで遊ばせたり一緒に階段登り下りの練習したり歩き回ったり。困った日のお出かけはこんな感じになっている。ご飯も前日食べきれなかった芋とか適当だった気がする。

12日目(月曜日)

この日の夜についに義母がやってきた。日中はまた先週と同じPlay groupに行き、お昼を適当にすませ、2回目の沐浴をさせたりした。(日本だと毎日沐浴させるっぽい?けどこちらだと乾燥しちゃうから数日1回で良いとか言われるのでそれに倣い手抜き) ご飯はもう覚えてないけど先に済ませた。多分鶏肉を使った何かを作った。

ふりかえり

そんなこんなで何とか夫婦2人だけの年子育児が何とか終了して現在は義母さんにめっちゃご飯作ってもらったり洗濯してもらったりしてすごい助かっている。2週間の育休も終わって自分も仕事にも復帰している。振り返りると、何だか極端に苦労した気持ちは少なくて以下の理由が考えられる。

  • 元々、妻が出産前に大学の勉強/論文書いてた間は、毎週末息子と2人で午前中はお出かけしていた + 夜は平日も含めてお風呂後の歯磨き・寝かしつけまでやっていたのでそのルーチン自体に変化がない
    • ちゃんとした屋内の遊び場で息子を半分ぐらい放置できるPlaygroupの方がむしろ楽だった(平日しかないので行ったことがなかった)
  • ↑が上手くいっていて息子の生活リズムが完璧に確立されていたためほぼ時間通り全ての作業が実行出来てとてもやりやすかった
    • 7時半〜8時に起床、午前中は外で遊ぶ、午後1時半ぐらいから5時までお昼寝(とても長くてえらい)、ご飯の後8時半ぐらいには就寝
  • ネットで見た赤ちゃん返りみたいな現象はそんなに発生してない(年子育児だからか?)
  • 寝室を自分・第1子と妻・第2子で完全に分けてるため少なくとも自分は普通に睡眠できた
  • 第1子の時は母乳の出が悪くてボトルのミルクを主にあげていたけど今回は調子が良いためほとんど母乳をあげていて父としての第2子への出番が少ない

とはいえこんな事をこれ以上毎日続けていたら本当に気が遠くなりそうだなぁという感想をもったので、自分が仮にお母さんだったら保育園に何としてでも子供を預けて共働きしたいし、世の中の2人以上の子を持つお母さん達はマジ超人だなぁと思いました。

第2子に関しては、平均よりちょっと小さめに産まれたというのもありちょっと心配ではあったけど日々母乳・ミルクのあげ方を助産師の人と相談しながら進めて行くことで1日に何回・何時間ごと・どれぐらいの量をあげるかなどの計画を改善していって今はちゃんと体重も増えて肉付きも少しよくなってきたので成長を感じる。体が小さいとミルクを吸う動きだけで本人も疲れ切ってミルクを飲みきれない、もしくはカロリーを摂取したそばから消費しきるみたいな状態になってしまうこともあるらしく最初の数日は体重が減って行く一方だった。あと母乳メインだとうんちが出やすいらしいので前回と比べても異常な回数のおむつ交換が強いられる。ミルクあげる前におむつを交換してもミルクの途中でお腹から凄まじい音がなってうんちがビシャーってなっている。

義母さんは3月には日本に帰ってしまうのでそこからまた夫婦だけで育児になるけど、果たしてどうなって行くのだろうか。また仮に3人目が生まれてくるとなったら一体どうなってしまうんだろうか・・・?想像するととても大変だけど頑張って慣れて行くしかないと思った。